絵の上達のためのヒントとは?

こんにちは。画家の奥田みきです。

絵を描いていると、経験を積んでいくにつれて「もっと上手くなりたい!」と感じることがありますよね。

そんな時に、私が講座でよく話す「上達のための方法」を今回は記事にまとめてみました。

 

ぜひお試しください。

沢山の絵を見る

絵を描くのに必要なのは、たくさんの絵を見ることです。

ネットを利用することもできますが、実際に美術館やギャラリーに行くと、マチエールや大きさ、細部の表現など、ネットでは感じられない感動を得ることができます。

その感動や、自分もこんな風に描きたいと思う気持ちが、絵を上達させるためのモチベーションになります。

 

過去の巨匠作家だけではなく、現代の作家の絵も見ることをおすすめします。

 

現在の作家の方が、自分が描く絵に取り入れられるアイデアや技法を見つけることができるかもしれません。

目標の作家を見つける

 

たくさんの絵を見たら、自然と好きな作家が見つかるでしょう。

一人だけではなく、複数の作家を見つけてみましょう。

その作家たちの良いところをどんどん取り入れて、自分の作品に反映させてください。

 

過去の偉大な画家たちも、優れた作品の良いところを参考にしましたが、ただ単に真似る(盗作やトレース)のとは異なりますので注意してださいね。

 

最初は「どこをどのように描いたら良いか」分からないので、自分の作品に他の作家の作品の良いところを取り入れることで、表現のバリエーションを増やしましょう。

そのような作業を繰り返すことで、自分なりの表現へと昇華することができます。

最初から個性的で表現力の幅が広い絵を描くことはできないため、積み重ねていくことが大切です。

 

絵を習いに来られる方の中には、自分は絵を描きたいけれど他の人の絵にあまり興味がない方もいます。

しかし、「好きな画家は誰ですか?」と聞かれた時に、すぐに数名挙げられるように、色々な画家さんに興味を持ってみることをおすすめします。

画家によって描く絵のスタイルや表現方法が異なるため、いろんな画家さんを知ることで自分が描きたい絵のイメージがより具体化し、自分の絵を描くためのヒントを得ることができます。

完成予想図を用意する

作品を描くときには、完成予想図を立てることが重要です。

完成予想図に近いイメージの物を数枚並べ、出来るだけプリントしたものを使うと良いでしょう。

そうすることで、自分が描きたいイメージや完成度を明確にすることができます。

 

最初のうちは頭の中だけで完成予想図を立てるのは難しいかもしれません。

ですので、他の人の絵を見てそれに近い感じまで持っていくことで、完成度を上げることができます。

完成予想図を立てることは、絵を描く上で非常に重要なステップです。

 

この方法は重要であるにもかかわらず、なぜか多くの人がやらないことがあります。

自分の想像だけで仕上げてしまうと、自分の今のレベルの完成度までしか持っていけない可能性があるので、是非やってみてください。

 

最初は完成度の高い作品作家の絵を並べて、そこに近づけていく感じで進めるのが良いですよ。

倍の時間を掛けて描いてみましょう

 

ある程度描き慣れたら、絵を倍の時間を掛けて描いてみましょう。

下絵の段階からリサーチし、アイデアを沢山集め、資料も念入りに揃えましょう。

丁寧に描くことで、絵のクオリティが向上します。

前の記事でも書いたように、仕上がりのイメージに近づけるように資料も沢山集めてください。

初めはどこをどう時間を掛けて良いか分らないかも知れませんが、見本のクオリティを参考にしてください。

作品を発表する

ある程度慣れてきたら、自分の作品を発表する場を作りましょう。

グループ展などの出展や販売など、様々な方法があります。

作品を外に出すことで、人からの評価を得ることができます。

 

評価に振り回されることは避けるべきですが、自分の作品を見ていない人や友達以外の人からの意見や反応は大切なものです。

そこで自分の力不足を感じることもあるかもしれませんが、その時こそ自分自身の成長の機会として捉え、今後の目標や課題につなげるようにしましょう。

 

ただし、作品を発表する前には、必ず自分自身で納得のいく完成度に仕上げることが大切です。

また、作品を発表する際には、自分自身の意図や思いをしっかりと伝えることが必要です。

これによって、作品を見た人がより深く理解し、感じ取ることができるでしょう。

まとめ

 

「自分の思い通りの絵を描く」というのは、多くの画家たちが一生をかけても到達できない目標の一つです。

ですから、初心者の方が「思い通りに描けない」というのは当たり前のことだと思います。

 

最初から高いレベルの作品が作れると期待しすぎると、途中で挫折してしまうことがあります。

ですから、気楽に少しずつ上達していく楽しさを覚えていってくださいね。

 

特に絵を仕事にしたい方は、焦らずにゆっくりと学び、自分自身でしかできないスキルを身に付けてください。

そうすれば、簡単な方法を選ぶよりも、より長く活動することができます。

 

自分なりの作品を描くためには、自分の強みを見つけ、それを活かして独自性のある絵を描くことが大切です。

一歩一歩、頑張っていってください。

 

上達したいと思う気持ちは
とても素晴らしいことですね。
そのような気持ちに気付いたということは、
すでに上達するためのスタートラインに
立っているということです!

 

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